【ランド・シー】
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ビリーヴ!〜シー・オブ・ドリームスの感想・考察を言わせてくれ【ディズニーシー】

もちお
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2022年11月10日、ビリーヴの準備公演(スニーク)を観ました。

感想を誰かと共有したい!!!って猛烈に思ったので、(誰が読んでくれるか謎だし誰得って感じですが、)僕の率直な思いをこの記事に殴り書きしたいと思います。

この記事の内容

  • ビリーヴ!の何がすごいのか?
  • ビリーヴ!の新しく画期的なところはどこなのか?
  • ビリーヴ!と過去ショーとの比較
  • ディズニーシーのハーバーの現代における価値

いやー、、、、

これ、、、

東京ディズニーリゾート史上最高のショーですよね!!!!

ってことでむっちゃ長文で語りたいと思います。

※マジで長文です(8,000文字)←何回かに分けて読んでくれるとうれしいです

ビリーヴですごいと思ったところ【感想・考察】

すごいと思ったところ・感動ポイントを

  • 技術面(←流し読み推奨)
  • 演出面(←一番伝えたいのはここ)
  • 経営面(←お金の話)

に分けてまとめたいと思います!

技術面

まず技術面ですごいと思ったところについて。

ライトの光度

ライトがすごかった!光がむっちゃ強くてキレイじゃなかったですか?マジでビックリしました。超キレイだわーーーって。

そういえばランドのエレクトリカルパレードのフロートもリニューアルされてむっちゃ眩しくなりましたよね。まさにそんな感じ。

ファンタズミックの頃のフロートの光よりも、格段に光度が上がったように思いました。

ライトの色鮮やかさ

あとライトの強さだけじゃなくて色にも感動。むっちゃカラフルで超キレイでした。昔はあそこまでキレイな発色を実現できてはいなかったはず。

あとハーバーの中央にそびえる巨大装置が発するカラフルな光って、MISIAが歌うビリーヴの主題歌の歌詞とリンクしてるってことで合ってますよね?

誰もが胸に夢を抱いている

いろんな色の花が咲くように

巨大な装置の動き

そして舞台中央の例の巨大装置。むっちゃイカついやつ。その機械のリングが角度を変えながら回転するわけですが、動きがすごく滑らかでビックリしました。なにより、回転しながら光の向きがどんどん変わる様子が美しかった

…と、ここまでは前置きで。。。特に感動したのは演出面です!!!

演出面

360度対応のショー(正面という概念を捨てた)

まずこれ。ディズニーめ、とうとうやりやがったなって思いました(笑)

ビリーヴって360度全方向対応のショーなんですよね。

もちろん今までの夜のハーバーショーだって360度 どの方向からでも鑑賞することはできました。

でも、ブラヴィッシーモ!もファンタズミック!も、「正面はこっちだよ」ってのが明確に意識されていたと思うんです。正面(=ミッキー広場)の方向を意識して作られたショーというか。

でもビリーヴには「正面」という概念がない感じがしました。「正面はこっちだよ」ってのを決めずに、「ハーバーのどこから鑑賞しても十分に楽しめるショーを作るぞ!」ってのを至上命題にしたショーというか。

「正面」という概念をなくした仕掛け

  1. ホテルミラコスタへのプロジェクションマッピング
  2. 舞台中央の巨大な装置の形が円形

ビリーヴはミラコスタのスイートルームが特等席…っていうわけじゃない!っていうショーなんですよ。

まあもちろん、ミッキーやミニーが決めポーズを取る瞬間はどこかを見る必要があるわけなので、どうしたってミッキー広場が正面ってことにはなります。

でも、僕には聞こえました。

「ぜっっっっっっったいにミッキー広場が正面だってことは認めないから!!!!!!このショーは360度どの方向から眺めても超楽しめるショーだから!!!!!!」

っていうビリーヴの制作者サイドの心の声が(笑)

と・に・か・く!

360度全方向対応のショーになっているというところがビリーヴのすごいところ。

んで

この特徴のおかげで、ビリーヴは何度でもリピートする価値があるショーになっているんです。これが本当にすごい。昔やっていたレジェンド・オブ・ミシカみたいに、いろんな場所で何度も見たくなるショーなんですよ!!!

現場に行くことに価値がある

そしてこのショーの残酷なところ。

ビリーヴはYouTuber泣かせ。そしてYouTube動画でショーを見る遠方組泣かせでもあるという。。。

360度全方向対応のショーで「正面」という概念がないために、目線をあっちこっち動かしたり首をクルクル回したりする必要が生じます。そうしないとビリーヴというショーを楽しみ尽くすことができない。今までの特等席といえばミッキー広場やミラコスタでしたが、そこからでは見えないもの(死角)がある。

その結果、いくらYouTubeで「4K動画」や「ミキ広中央最前列からの動画」を見たところであまり意味がないんですよね。

ディズニー側からしたら「どんだけネタバレされても大丈夫っすよ!四角い配信画面でビリーヴを見ても、それはビリーヴの一部にしか過ぎないから!」って感じ。オリエンタルランドがあれだけプロモーションを兼ねたネタバレを2〜3ヶ月前からやっていた理由がよくわかりました。

つまり、ビリーヴは現地に行ってこそのショーなんです。ハーバーのあの空間に実際に行って、リアル鑑賞することに価値がある。

言い換えると、例え鑑賞位置が最前列じゃなくて前にいる人の頭が邪魔だなーって思ったとしても、YouTubeの高画質なショー動画よりも体験価値が高くなる可能性すらあるということ。

ビリーヴは現代の”配信時代”に見事に対応したショーなんです。まさに最先端のショー!

ここからは内容面の演出について語りたいと思います(ここまで読んでくださって本当にありがとうございます)

中央の巨大装置の意味

舞台中央にそびえる円形の巨大装置。

最初は「なんであんなイカツイ装置が必要なのかな?なんか大き過ぎて圧ありすぎじゃない?」って思っていましたが、、、

あれは”夜空に輝く星をゲストが見上げる”という体験をさせるためだったんだ!だからあんなに高さが必要だったんだ!

って気づきました。確かにイカついはイカついんですけど、なんとしてもあれくらい高くする必要があったんですよね。納得!

ディズニーのエンタメ・メドレー

そしてこのショーは、様々な映画の名シーンがつぎはぎされたディズニーエンタメ・メドレーです。そういう意味で、パーク滞在の最後に見るにふさわしいショーになっています。

しかもいわゆる昔の名作だけでなく、最新の映画まで取り入れられている。「これがディズニーのエンターテインメントだ!」って誰かに紹介するにはもってこいのショーって感じ。

もしかすると、ファンタズミックが好きな人は「これってファンタズミックに似てない?」って思ったかもしれません。

でも、ディズニーのショーってもともとこんな感じの名場面的なショーが多いんですよね。だから、ビリーヴがファンタズミックに似ているんじゃなくて、ビリーヴもファンタズミックもディズニーのショーの王道を行っている…っていう解釈が正しいと思います。

あと「ミッキーの登場時間が短い」って批判する人もいるかもしれません。

でもこのショーはあくまで、「ミッキーのショー」ではなく「ディズニーのショー」なんです。ミッキーはディズニーキャラクターの1つに過ぎません(←もちろん超重要なキャラではあるけれども)。だから、ミッキーが主役になる必要はありません。

※ミッキーが主役のショーとして思い出されるのは「ワンマンズ・ドリーム」

まさかのアナ雪2

んで!僕がビックリしたのはアナ雪の場面。

アナ雪パートといえば『Let It Go』って感じですが、まさかまさか!使われていた曲は『Into the Unknown』でした。

超有名な『Let It Go』を使うのが無難なはずなのに、アナ雪2の(『Let It Go』に比べたらそこまでヒットしなかった)『Into the Unknown』ですよ。

こういうところからも、ショー制作者の「最先端のショーを作るぞ!」っていう本気を垣間見ることができてじわっときました。

過去のショーを礎にしている

ただ、最先端のショーとは言っても、

最先端のショーを作る=誰も見たことのない新しい技術・演出を使う

っていうわけではありません。ビリーヴには過去のショーで使った(そして磨き上げた)技術・演出がふんだんに使用されています。

噴水

ハーバーショーの定番。

今回はフロートのディスプレイに映る映像(模様みたいなやつ)と噴水が見事にマッチしていて、ものすごくキレイでした。噴水とディスプレイの映像が融合することによって(=映像が噴水の背景になっていて)美しさが生まれている感じ。

噴水がメインなわけでもディスプレイの映像がメインなわけでもないというか…うまく言語化できないんですけど、、、伝わってたらうれしいです。

パイロ

これもハーバーショー、、、というかディズニーのショーの定番(→パイロについては後述)。

ブラヴィッシーモ!やファンタズミック!と同様、ショーの途中で海を覆い尽くす炎の演出があります。

LED

エレクトリカルパレードをよりきらびやかにしたLED。

→ビリーヴでも使いまくり

レーザー

ディズニーランドのプロジェクションマッピングのショー「ワンス・アポン・ア・タイム」あたりから積極的に使われ出したレーザー。

→ビリーヴでも使いまくり(そしてまさかのプロメテウス火山へのレーザー照射)

プロジェクションマッピング

「ワンス・アポン・ア・タイム」で初登場し、「Celebrate! Tokyo Disneyland」で磨き上げられたプロジェクションマッピングの技術

→ただ、2022年現在、プロジェクションマッピングはもはや使い古された演出技術、、、って感じがします。ってことで、ビリーヴでは背景のホテルミラコスタにマッピングするという手に出ました。

「プロジェクションマッピングが主役じゃなくなったんだなー、、、ショーが新たな段階に突入したんだな」って思えて新鮮でした。

このように、今までのありとあらゆる技術・演出がビリーヴには詰め込まれているわけです。

舞浜の弱点を踏まえ、過去ショーの失敗の上に立っている

今まで成功したものの上に立っているだけでなく、同時に、失敗も生かされたショーになっていると思います。

舞浜の弱点は風ですよね。風に弱いショーはどうしても魅力が失われがち。(例:ブラヴィッシーモ!、ファンタズミック!)

ブラヴィッシーモ!

主役は水の精でも火の鳥(通称:焼き鳥)でもなくパイロ!って感じのショー。

パイロの「バババババ」っていう音がショー音楽の一部としてうまく機能している、、、というビックリな演出。ブラヴィッシーモ!を作った人はマジで天才だと思います。

ってな感じでブラヴィッシーモ!はとても素晴らしいショーではありましたが(僕はむっちゃ好きなんですけど)、

強風でパイロを上げられない日は「なんなんこのショー…これで終わり?」ってなりがちでした。強風時に魅力が激減するショーの代表格だったと思っています。

ファンタズミック!

「アメリカのディズニーランドの超人気のショーである『FANTASMIC!』を日本に持ってくるぞ!」っていう念願が叶ったショー。ウォータースクリーンに映像を投影する…ってのがFANTASMIC!の醍醐味。

ただ、残念ながらウォータースクリーンは舞浜には合わなかったと思います。風が強いとスクリーンの映像が良く見えないので・・・

ちなみにウォータースクリーンには表と裏があります。だからどうしても「正面」という概念が生まれてしまう。360度全方向型の舞台であるシーのハーバーには、ウォータースクリーンはマッチしていないんですよね。

※あとゲストの鑑賞スペースからスクリーンまでが遠いので、映像をしっかり楽しめるものにはなっていなかった

ってことで、日本のファンタズミック!はアメリカのFANTASMIC!の明らかな劣化版でした。ファンタズミック!が好きな人には申し訳ないけど。。。

んで、

これらの反省の上に立って作られているのがビリーヴ!

まずパイロについて言うと、パイロはあくまでショーのアクセント程度の機能にとどまっていると思いました(良い意味で)。ショーの盛り上がりをパイロ連発に依存していない。

ビリーヴはあくまで発色がキレイなライトやディスプレイで魅せるショーだと思います。なので、パイロが例え上がらなかったとしても「物足りない」っていう感想にはなりにくいはず。

また、ウォータースクリーンはビリーヴでは採用されていません。前・後ろという概念が生まれてしまうウォータースクリーンはディズニーシーのハーバーには合わない…と判断されたのではないでしょうか。

このように、過去ショーのブラヴィッシーモ!・ファンタズミック!の反省が生かされている。ビリーヴは今までの集大成的なショーだ!って僕は思いました。

まだまだ続きます。。。

シーの舞台のポテンシャルを最大限引き出している

で、このビリーヴというショーは、ディズニーシーのポテンシャルを最大限に引き出しているショーだと思うんですよ!

ディズニーシーの特徴

大きくも小さくもない海(ハーバー)がある

大きくも小さくもない海(ハーバー)だからできる演出

  • ミラコスタへのプロジェクションマッピング
  • プロメテウス火山へのレーダー照射
  • キャラクターの登場(←鑑賞スペースから遠すぎないので、キャラクターをしっかり視認できる)

海だからできる演出

  • 噴水

このように、もともとシーのハーバーはものすごいポテンシャルを秘めた舞台だったと思います。

でも同時に、ショー制作者にとって難しい舞台だったとも思います。

360度あらゆるところにゲストがいるわけです。そういう舞台なんです。

そんな舞台で、ゲストみんなが満足するショーを作るのはものすごく難しかったはず。「正面」を作ると「裏」のゲストの体験価値が下がってしまうので。

※シアター形式の舞台の方がショーを作りやすい(←観客の位置に多少の前後・上下・左右の違いはあっても、基本的には「正面」の観客だけを想定すればいいので)

シーのハーバーはショー制作者にとって困った存在だった。

ところが、時代は変わりました。

通信速度が上がってYouTube全盛期とも言える”配信時代”になった結果平面の配信画面ではすべてを捉えきれない(=死角が生まれてしまう)円形の舞台の方が優秀になったと思うんです。

つまり、一気にシーのハーバーの価値が上がったということ。ハーバーという円形の舞台はショーを作りにくいんだけど、だからこそ現代のエンタメ業界にマッチしている…!っていう。時代がディズニーシーのハーバーに追いついた・・・って表現するのは大袈裟・・・?

※そう考えると、キャッスル前のショーはちょっと時代遅れと言えるかも。

※「今後は配信技術が向上して円形の舞台こそが最先端になる!」って見越した上でハーバーを作ったのだとしたら、ディズニーの先見の明には脱帽です・・・

※ちなみに、、、より技術が発展してVRゴーグルが実用的になり、現地に行かなくても360度見渡すことができるようになったら、、、ビリーヴを現地で鑑賞する価値も下がってしまうと思います。そうなった時に、次世代のショーがどんな体験価値を提供してくれるようになるのか・・・?むっちゃ楽しみですねーーー

最高傑作だと確信した瞬間

以上のように、ビリーヴはとてもとても素晴らしいショー。

んで、、、

ショー鑑賞の中盤の段階で「これはやばい!すごいショーだ!」って思ったからこそ、、、

終盤に差し掛かるあたりでむっちゃ不安になってきました

「フィナーレは大丈夫かな・・・ちゃんと良い感じに着地するかな・・・」っていう不安です。

「途中まで良かったのに、最後のフィナーレの盛り上がりがイマイチだわーーーー」ってガッカリしてしまったショーがいくつかあったので(→例:マジカルミュージックワールド、ほんとドキドキしてきたんですよ(笑)

これで最後ズッコケたら最悪だぞ・・・頼むぞ・・・って。

でも、ビリーヴはフィナーレで最高の着地をしてくれました。

ディズニーのショーって、最後の最後で盛り上がる場面(パイロが上がったりして一気にテンションが高まるところ)の直前に、一瞬静かになる演出があるんですよね。ジャンプする前にしゃがむ的な。ぎゅっと萎んでから最後に爆発!みたいな。

ショー終了の直前に静寂が訪れる演出があるショー

FANTASMIC!(アメリカver.)

ファンタズミック!(日本ver.)←アメリカ版に比べるとイマイチだけど・・・

Disneyland Forever

Celebrate! Tokyo Disneyland

んで、

ビリーヴもこの終わり方をしてくれたんですよ!ディズニーのショーの王道とも言える終わり方を!!!!

ライトが消えてハーバーが暗くなって、ピーターパンとウェンディが語る場面ですね。

で、ウェンディが話し終わるのとほぼ同時に、中央の円形装置のクルクル花火が着火。一気にハーバーが明るくなって最高潮の盛り上がりを見せる!!!

ここがビリーヴが最高傑作だと確信した瞬間でした。「よかったーーーー」ってむっちゃ安心しました(笑)

とにかく、間違いなく!

ビリーヴは東京ディズニーリゾート史上最高のショーです!

からのMISIA

そっからのMISIAですよ。もう言うことないです。マジで完璧な流れ!!!

しかもこの歌がすごくいい!!!

日本語の美しさって、ああいうゆったりとした曲調でこそ発揮されますよね。。。

ちなみにMISIAはディズニーシー5周年のテーマソングも歌っていました。

だからこそ、ビリーヴでも主題歌を歌うと発表された時、期待すると同時に不安にもなりました。「MISIAまで出して、これでイマイチなショーだったらどうしよう」って。

でも、ビリーヴはその不安を見事に跳ね除けた(っていうか想定を大きく上回った)ショーでした。すごかった!制作者の皆さん、本当にありがとうございました。

経営面

最後に経営面ですごいと思ったところについて。

ショー自体で収益化

ショー自体で収益化できている!ってのが何気にすごいことだと思いました。

本来、夜のショーってマイナス要素にもなり得るものだと思うんです。

だって、ショーを公演しても直接的な利益にはつながらないじゃないですか。むしろ経費がかかってお金が垂れ流しになってしまうものなはず(←もちろんショーで集客することもできるけど、「ショーがあるからシーに行く」っていう人はたぶんそこまで多くないですよね)。

ところが、ビリーヴは売上を増大させることができるショーなんですよね。

プレミアアクセスという優良席(2,500円)を設けることで、まさに儲けることができるという。これってすごいことです。革命だなって思いました。

1,000人利用すれば、250万円ですからね・・・!ビリーヴを1回公演する経費がどれくらいなのかはわかりませんが、ビリーヴへの投資分をショー自体で回収できる!ってのは画期的。

※しかもプレミアアクセスの売上はほぼ利益になる

ビリーヴを見て「むっちゃお金かかってんなー」って思いましたが(笑)、こういうモデルで運営することが前提だったからこそ、マジでお金をかけたショーだったんでしょうね。

懸念があるとすれば・・・

※執筆中(よければまたブログに来てください!)

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。

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