カフェポルトフィーノのケーキについて思ったこと(イチゴじゃなくてチョコだった事件)【ディズニーシー】
カフェポルトフィーノのケーキの炎上の件から垣間見られるオリエンタルランドの課題について・・・
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第一印象
・騙された!詐欺だ!って言う人が多いのに驚いた
・僕も説明書きを読んでなくて、普通に苺だと思ってた
・「かわいいメニューだなあ」って思ってた
・けど、「半分にカットされたイチゴチョコレートだった」ってことを知って別にガッカリはしなかった
・「マジかよwはっはっはーwwやられたぜちくしょーwww」って感じ
・笑って終わらせられる
・550円は値段相応で別に高くないと思うし
・本物の苺だと思って買ったとしても550円なら別にいいやって思う
・だから、「550円も払ってこれはない!馬鹿にされた感じがして不快だ!」って、パークの運営に対してマジで怒ってる&ドン引きしている人がいることにビックリ
・ってのが最初に瞬間的に思ったこと
・よくよく考えたら、わりと悪手だったのでは?って思うようになった
この商品で喜ぶ人は誰?
・「遊び心のある一品」にすることでハピネスを感じるゲストはたくさんいるのか?そんなにいないのでは?そこに笑顔があったとしても「仕方ねえなあ」っていう笑いだと思う
・このケーキに対して心から喜ぶ人ってどんな人?
・一方で、ガッカリするゲストが一定の割合で生まれるゲストなのは確実。もちろん本人の注意不足なんだけど。
・でも子供が「いやー、注意書きを読まないのが悪いよね」って言ってたらなんか不気味じゃない?少なくとも子供は勘違いしそうじゃない?
・別にフードを開発したオリエンタルランドの社員さんたちはゲストを騙すつもりで(「勘違いして買ってくれたらいいな…」っていう下心で)この商品を作ったわけではないと思う
・本当に「遊び心」で作ったんだと思う
・メニュー決定のプレゼン会場で「面白い面白い!ww」って結構盛り上がったのでは
・でもそういう「遊び心」って、得てして独りよがりになりがちなんだよね。上から来られている感じというか、押し付けられている感じというか。
・もちろん大前提として「詐欺だ!」って叫ぶゲストの心(もしくは財布)の余裕がなさすぎる、ってのは事実だとは思う
・でも、怒りの背景には「”また”置いてけぼりにされた」っていう感覚があったんだと思う。たぶん。いい加減にしろよ、的な
・コロナ禍以降、シーのエンタメはかなり縮小していて(エンタメ要素はランド偏重)シーの運営に不満を感じている昔からのファンってたくさんいるよね
・そんなファンは、ファンだからこそ「ファンタジースプリングスの開発とコロナ禍での大ダメージによって、オリエンタルランドは資金的にかなりキツイ状態にいる」ってことはわかっている
・だから経費削減的な施策が行われてもゲストはぐっと我慢してきた
・「経費を削減しようとしてるのは感じるし実際に値上がりはしているけど、まあ仕方ないかな。オリエンタルランドもメニューをちょっと工夫して満足度を上げようと努力してるのは伝わってくるし」って
・昔からのファンは「ファンタジースプリングスのために我慢してあげてる」っていう感覚が強いはず。今ぐっと堪えれば、楽しい楽しい春が待ってる、的な
・そんな中で、そうやって一生懸命我慢している中で、経費削減の香りがするメニューを「遊び心」という免罪符を使ってあえて出してきたら、そりゃムカつくよなと。
・「遊び心じゃなくて経費削減だろ!」って言いたくなるよなって。
・そりゃパークは経費削減しても絶好調だし「嫌なら行くな」「これで不満を感じる人はオリエンタルランドのターゲット層ではない」ってのは経営的に正しいけどさ、
・いくらなんでも独りよがりすぎない???上から来すぎじゃない?????昔からのファンの私たちのことをこれ以上置いてけぼりにしないでよ!!!!!的な
・そういう怒りを湧き上がらせる可能性のあるケーキだったと思う
・つまり「昔はパーク(特にシー)が好きで何度も通ってたファンが、今は心の中でシーに対して結構な不満を抱いている」ってことへのオリエンタルランドの想像力の欠如が問題
・独りよがりな方向に傾きすぎたことに問題の本質があって、この商品は現在のオリエンタルランドの姿勢を象徴している
・独りよがりにならないように自制してゲストの本音をしっかりと想像できていれば、一般消費者からすると経費削減の香りがするメニューを「遊び心」という免罪符を使って出すことへのリスクに気づけたんじゃないのかなと
・とにかくリスクに対してリターンが見合っていない商品だった