【妄想】アクアスフィアに柵を設置するに至るまでの葛藤【ディズニーシー】
「ディズニーシーのアクアスフィアに柵ができたらしい。どうしてだろう。」
このブログ記事は、そんなあなたに向けた記事です。
こんにちは。もちお(@sofmotmic)です。
本記事では、
アクアスフィアに柵を設置するに至るまでのオリエンタルランドの葛藤
について妄想をします。
※妄想です
アクアスフィアに柵ができた
2020年2月21日に、アクアスフィアに柵ができました。
で、Twitterはいつものごとく賛否両論なわけですが、どうして柵を作ることになったのか?を妄想します。
アクアスフィアに柵を設置するまで
①ゲストが登り始めるも、「ええんちゃう?」
いつからなのか?はわかりませんが、アクアスフィアの囲いにゲストが立って、そこで写真を撮るのが「一般的」になりました。
この時点では、オリエンタルランドとしては「まあ別にええんちゃう?」くらいの感覚だった気がします。
ディズニーパークでは「SCSE」という行動原則があって、優先順位が決まっています。
- S:Safety(安全)
- C:Courtesy(礼儀正しさ)
- S:Show(ショー)
- E:Efficiency(効率)
このようにパークでは安全が最優先ではありますが、アクアスフィアの囲いに立ち上がって写真を撮る分には、「まあそんなに危険っていうわけではないし、ええんちゃう?」くらいの感覚だったのではないでしょうか。
実際、キャストも囲いに登ったゲストの記念写真の撮影をお手伝いしているくらいだったので、「ええんちゃう?」という感覚で長らく運営が行われていたはずです。
ただ、小さい子供が囲いに登っている時は、「ちょっと危ないかもな…」と気にはしていたと思います。
つまり、「アクアスフィアの囲いに登るのが危険なのか?はゲストの様子を見て決めるのであって、一律に『登るのは危険』という基準を設けているわけではない」ということ。
おそらくこんな感じで、個々のキャストの感覚・判断・センスに任せるという方針で運営されていたのではないでしょうか。
それで15年以上運営されていたので、特に大きな問題はなかったのだろうと思います。
②ゲストのアホ行為がSNSで拡散
ですが、SNSの流行にともなって、ゲストのアホ行為が可視化されるようになりました。
例えば、アクアスフィアの水の中に入る、など。
15年以上もパークが運営されていれば、そのようなアホなゲストはそれなりにいたはずで、そのたびにパーク内で「処理」されていたはずです。
ですが、SNSの流行によって、そのようなアホ行為が可視化・拡散されるようになり、多くの一般人が知るところになってしまいました。
そうすると、そういうのを見ると何か物申したくなってしまう人たちは、オリエンタルランドのインフォメーションセンターに電話して、「あれっていいんですか?」とか「そもそも囲いに登っていいんですか?」と言ってしまう。
その行為自体が悪いわけではないですが、そのような人達は、ゲストのアホ行為に対してパークが対処をしているところまでは想像せず、反射的に電話してしまう。
そして、自分自身の行為がインフォメーションセンターの業務を圧迫してしまっているところまでは想像できないので、そういう意味で、彼らはオリエンタルランドにとって迷惑な存在ではあったと思います。
ゲストのアホ行為によって、アホが生まれて、結果的にオリエンタルランドが困るという構図です。
③そもそも登っていいの?という議論
SNSで火がついたことにより、「そもそもあの囲いに登ってもいいのか?」という議論も始まります。
- 「別にそんなの問題にすることないんじゃない?」派
- 「キャストが注意していないんだから別にOK」派
- 「”常識的に”考えて登るのはおかしい」派
- 「パークの景観が崩れる」派
- 「登るのは危ない」派
などなど、いろんな派閥に分かれて議論が行われます。
この議論に、「そもそもJKのインスタ映えが嫌い」っていう人が乗っかってきたり、アクセス数を稼ぐことを目的としたメディアが記事にして乗っかってきたりして、議論はヒートアップ。
ですが、絶対に結論は出ません。
この議論を鎮静化する方法はただ一つ。
「オリエンタルランドが、明確な意思表示をする」ことだけです。
オリエンタルランドが黙殺をする限り、この議論は続き、インフォメーションセンターの電話は鳴り続けることになるわけです。
④現場のキャストも困惑
そうすると、どうしても結論を出したい人は、今度はパーク内でキャストに確認をしたくなるわけです。
「アクアスフィアの囲いって、登っていいんですか?」と。
正直、そんなのキャストに聞かれても困るわけです。
そもそも(おそらく)グレーな運用をしていたわけなので、統一した答え(OK or NG)をキャストは持っていないので。
で、「個々のキャストの感覚・判断・センスに任せるという方針」のもと、キャストが自身の感覚で「全然問題ないですよ」と答えたり「危ないからあまり登らないでほしい」と答えたりするわけです。
そうすると、その答えをゲットしたゲストは「答えが分かったよ!」と言わんばかりのドヤ顔で「キャストがこう言っていました!」とSNSに投稿します。
ですが、何度も言っている通り、そもそも現場のキャストの判断に任せたグレーな運用だったので、いろんな種類の答えがあるわけです。
で、SNS上に「解答1、別解1、別解2、、、」と乱立するようになり、ますますSNSは混乱に陥ります。
で、グレーな答えが受け入れられず、白か黒かはっきりさせないと気が済まなくなってしまった人たちは、再びパークに行って「他のキャストはこう言ってたんですけど、実際のところどうなんですか?」とキャストに詰め寄ってしまう。
ここで、現場のキャストの困惑はピークに。
もうここまでくると、現場のキャストでは捌ききれず、キャスト自身も上司に「統一したルールを作ってください」と懇願するようになります。
⑤柵を設置
オリエンタルランドとしても、さすがに「うまいことやってよ」と黙殺できない状況になります。
実際、囲いに登ることは「安全」ではないので、オリエンタルランドとしては、理論武装をして対処することもできません。
ゲスト・電話をしてくる一般人・キャストから詰め寄られたオリエンタルランドは、何らかの結論を出さざるをえません。
内心「別に登っても問題ないでしょ」って思っていた気がしますが、「登ってもOKです」という結論を出すと、それこそ炎上が続くので、オリエンタルランドとしては打撃を受けるわけです。
つまり、結論は1つ。
「登るのはNG」
この結論しかありません。
ということで、アクアスフィアに柵を設置することに。
⑥でも、これで終わりではない
答えが知りたくて仕方なかった人たちは、柵が設置されたことでいったんは満足します。
が、柵を設置した背景を知らない一般人は、柵を乗り越えたり、柵に座ったり…などなど、”常識的に”考えておかしな行為を今後もし続けるはずです。
そのたびに、「あれって良いんですか?」ってキャストに確認したくなるゲストは絶対にいるので、結局、現場のキャストの負担は減らない。
むしろ、明確なルールができたことによって、そのルールを遵守させなければいけなくなるので、もっと大変になるかもしれません。
つまり、これで終わりではない…ということ
ただ、柵を作ったことでメリットも
ただ、柵を作るメリットもあると思います。
おそらく、全てのゲストがパークから退園するのが少しは早くなるんじゃないでしょうか。
アクアスフィア前での記念撮影は今後も引き続き行われるはずですが、「登る」という一手間がなくなるので、かなり時間は短縮されるはず。
結果的に、キャストの業務完了が早くなって、人件費を抑制できることにつながるかもしれません。
(妄想)
まとめ
以上、
アクアスフィアに柵を設置するに至るまでのオリエンタルランドの葛藤
について妄想をしました。
あくまで妄想ですよ。
もちお(@sofmotmic)でした。
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