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【映画・動画】

『アナと雪の女王2』の感想・考察を書く【Into the Unknownに込められたメッセージ】

『アナと雪の女王2』の感想・考察を書く【Into the Unknownに込められたメッセージ】「『アナと雪の女王2』の感想・考察を読みたい」

このブログ記事は、そんなあなたに向けた記事です。

 

こんにちは。もちお(@sofmotmic)です。

 

本記事では、

『アナと雪の女王2』(アナ雪2、原題:Frozen 2)の感想・考察

を書きます。

 

この記事を読むと

  • アナ雪2を見た、僕個人の感想がわかる
  • アナ雪2の中で「水」が超重要な理由がわかる
  • なぜ『Into the Unknown』が主題歌なのかがわかる

 

この記事の信頼性

  • 2019年11月22日の公開日に実際に観に行った

 

※ネタバレありです。

アナ雪2の率直な感想【うっすい感想】

映画を観ている時は「???」だった

https://www.youtube.com/watch?time_continue=130&v=o4mL4_vCYak&feature=emb_logo

ぶっちゃけ、映画を観ている時は「???」の連続でした。

 

テンポ感が良いので退屈するわけじゃないんですけど、初見だとわからないことが多すぎて、「???」のまま映画のストーリーに入っていくのです。

 

映画の登場人物達も「???」って思っているままストーリーが進むので、それを観ている僕たちも「???」となるのは当然かもしれませんが、なんだかよくわからないままストーリーが進みます

 

正直、エルサに感情移入ができないまま、エルサが決意をするので、置いてけぼり感がありました。

 

 

でも頻繁にはさまれる歌は最高に良かった

でも、音楽は最高でした。

 

アナ雪2を観る前は、

もちお
もちお
『Let It Go』『Do You Wanna Build a Snowman?』『For The First Time In Forever』と並ぶくらいの名曲を用意している作品なの?

って、ものすごい不安でした。

 

が、大丈夫でした。

 

『Let It Go』と並ぶくらい名曲だったかっていうと…それは微妙かもしれませんが、素敵な歌ばかりで感動

 

『Into the Unknown』は、予告編で聴いた段階では「イマイチだなあ…」って正直思っていたんですが、あの伸びやかな歌声と拍を刻む低音がうまくマッチしていて、すごくかっこいい曲に思えるようになりました。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=8&v=UIX6yEgkQMM&feature=emb_logo

 

で、『Into the Unknown』っていうタイトルが、アナ雪2のメッセージ性と重なっているのかなと。

このことに関しては、この後の考察で。

 

 

オラフがとにかくかわいい

オラフの画像
引用:Disney

オラフがとにかくかわいかったのです。

 

もう僕にはオラフが柳沢慎吾にしか見えなくなってしまっているのですが、

オラフがとにかくかわいいのです。

 

アナ雪2は結構シリアスなストーリー。

ぶっちゃけ、「子供向けの作品」では全くなくて、暗くて怖くて人間の心をザワザワさせる作品です。

 

が、「あー、これ子供泣いちゃうんじゃないかな…」って思ったところで、オラフがいい感じに登場していい感じに笑わせてくれるのです。

 

いやー、オラフかわいい。

 

 

でも、やっぱり「???」だった

アナ雪2の画像
引用:Disney

でも、結局よくわからないまま映画が進んでいくのです。

 

なんか、全然感情移入できないのです。

 

アナ雪1の時には、『Let It Go』や『For The First Time In Forever(Reprise)』で、むちゃくちゃ感情移入できましたが、アナ雪2では全然アナとエルサに感情移入できないままでした。

 

魔法の森って何?

精霊って何?

と。

 

 

アナ雪2の画像
引用:Disney

もともと、予告編を観た段階で、

「なぜ、エルサに力は与えられたのか――。」

っていうキャッチコピーに対して、「別にそんなの興味ないし」って思っていました。

 

そして、「どうせ1作目が大ヒットだったから、続編作ってお金を稼いでやろう!ってことなんでしょ」って思っていました(笑)

▶️【大丈夫?】『アナと雪の女王2』の予告編を見た感想を本音で書く【アナ雪2】

 

 

そんな思いを持っていたので、「どうしてもアナ雪2を作らなければいけなかった理由」を見つけたかったのです。

 

が、結局よくわからないままストーリーが進んでいって、気づいたらエンドロールになっていました。

エンドロールの時に頭の上に「???」が浮かんできました。

「この映画、なんだったの???」「なんでディズニーはこの作品を作ったの?」「この作品を通して、何が言いたかったの?」って。

 

 

たぶん僕だけじゃなかったと思います。

映画が終わって退場する時の他の観客の方々の表情を見ても、「???」って思っていそうな感じがしました。

 

ぶっちゃけ、謎な映画でした。

 

アナ雪2の考察

では、ここからは考察。

いろいろ考えてみると、アナ雪2はものすごく深い作品なんじゃないか?って思うようになりました。

 

 

水と人間の対比

アナ雪2の画像
引用:Disney

まず、「水」について。

この作品の中で繰り返し語られる「水には記憶がある」という言葉。

 

これが、アナ雪2の大きなメッセージだと思いました。

 

 

確かに、水っていうのは形を変えながらも、ひたすらループする存在で、「全てを知っている」かのようです。

山から湧き出て川になり、やがて海に流れ込んでいって、蒸発して雲となり、雨や雪として地表に再び戻ってきて、また山から湧き出る…。

水には「死」がありません。

 

水は、ひたすらループを繰り返す存在なので、「記憶がある」…つまり、地球上で存在し続けて、地球上で起こったことを全て知っている存在なのです。

 

 

アナ雪2の画像
引用:Disney

で、「水には記憶がある」という言葉。

これは裏を返すと、「水以外のものには記憶がない」ということ。

たぶん、人間のことを指しているはずです。

 

人間は、過去のことを実はよく知らないし、むしろ、過去のことを知らないことにしたり(過去をねじまげたり)もします。

 

 

全てを知っている水と、全てを知っているわけではない人間。

この対比が重要なのだと思います。

 

 

アレンデールは、先住民族のノーサルドラを制圧しようとした過去を持っています。

ノーサルドラにダムをプレゼントすることを通して戦力などを把握し、相手が油断している隙に制圧しようとしたのでした。

 

 

ダムですよ。

「水」を堰き止めるダム。

 

 

アナ雪2の画像
引用:Disney

結局、アレンデールに住む人々には、「アレンデールがノーサルドラを制圧しようとした」という真実は隠したまま

そして、ダムは「友好の証として贈られたもの」として、アレンデールの人々の記憶に刻まれている

 

人間は、過去のことを実はよく知らないし、むしろ、過去のことを知らないことにしたり(過去をねじまげたり)しているのです。

 

 

これは、アナ雪2のストーリーに限る話ではありません。

 

人間が過去、いろんな場所で行ってきたことです。

少数民族や先住民族を制圧した過去なんて、人間にはいくらでもありますよね。

少数民族や先住民族に限らず、人間は、他者を制圧しまくってきたのでした。

 

で、制圧した後は、自分たちに都合の良いように解釈をして、「美談」として後世に伝えていく…。

 

 

これが人間です。

 

 

アナ雪2の画像
引用:Disney

私たち人間が「今」存在できているのは、「過去」があるからですが、その「過去」について、実はよくわかっていないし、わかっているつもりでも、それは真実ではなかったりもする

 

そのことを、全てを知る神のような存在として描かれている「水」と対比しつつ、ダムという「水」を”堰き止める”存在を使って描写しているのではないか。

もちお
もちお
水を堰き止めるダムは、過去を知らないことにする(過去をねじまげる)ことのメタファーだと思います。
もちお
もちお
そして、そのダムのおかげで、アレンデールは水害に悩まず平穏に暮らすことができている…というのも、「今の生活の裏には、過去を追いやった過去がある」ということのメタファーかなあ…と思います。

 

アナ雪2の画像
引用:Disney

つまり、ディズニーが伝えたかったのは、

私たち人間は、自分たち人間が過去に何をしたかを直視せずに、今を生きている

ってことだと思うのです。

 

 

Into the Unknown

https://www.youtube.com/watch?time_continue=8&v=UIX6yEgkQMM&feature=emb_logo

だからこそ、「Into the Unknown」なのです。

 

未知に足を踏み入れろ、直視せよ、と。

 

エルサに語りかけるあの声は、実は私たち人間に語りかけてもいるのです。

 

 

ですが、過去を知ること、未知に足を踏み入れることは、簡単ではありません

つらく、しんどくて、大変なのです。

 

もちお
もちお
エルサが、伝説の川「アートハラン」にたどりつこうと、荒波の中に突き進んでいきますが、あれは「過去を知ること、未知に足を踏み入れることは、ものすごく大変なことである」ということのメタファーのはずです。

 

で、エルサはアレンデールの過去(真実)を知った瞬間、凍りついてしまいました。

今を生きている人間にとって、過去を正しく直視することは、「死」と同じくらい、つらくてしんどいことなのです。

 

 

ディズニーがアナ雪2を通して描きたかったのは、たぶんこういうことです。

全然明るい物語ではありません(笑)

 

アナ雪2を観る前、予告編の段階では、「アナ雪ってストーリーじゃなくて音楽でヒットした作品だから…ストーリーを推している感じがするアナ雪2…大丈夫か?」って思っていたのですが、アナ雪2は、そんな心配を払拭してくれる名作でした。

 

ものすごく深いメッセージが込められた作品でした。

 

 

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